狼少女と王子様




黙っていた伊純が口を開く



「用があるから話しかけたんだけど。」

「あ、そう。じゃあ早くして。」




私の態様にムカついていた様子だったが

気にしなかった




「あのさ、これどういうこと?」




伊純が私の前に一枚のプリントを見せた


それは先生が親に連絡できるように書く

連絡用紙だった




私はそれに何も書かなかった


だっていないんだもん

家族・・・・・




クソジジイはまだ生きてるけど刑務所だし



わざわざ誰があんな奴に

学校のこと教えなきゃいけないのよ



そう思いつつも

これはさすがにここでは言えない



「私それ書く必要ないから。」

「は?」

「てゆうか、なんであんたがもってるのソレ。」



話についていけないのか顔を顰める