狼少女と王子様


とぼとぼと病室に戻っていく。



中に入ると渓達と凛。
かみねぇに葵が私を待っていた。


ドクンッ。



「あの、私。」


決めたはずの言葉は心臓の音に吸われて

外の空気に溶けてく。



皆が不思議そうに視線を送ってくる。




ちょっと震えた体を手をぎゅっと握っていなす。


大丈夫。私は気づいたから。



一呼吸して頭を下げる


「ごめんなさい。

かみねぇ、私認めるよ。
本当は認めたくないけど、ずっと否定してたってしょうがないから。

凛や渓達もごめん。

沢山心配とかかけた。

私ずっと昔ばかり見てた、今なんて見もしないで。


決めつけてた。


これからは今を生きるよ。今を見て。」



かみねぇは涙ながらに私を抱きしめた。


私も縋るように抱きつき泣いた。


涙腺が崩壊したらしい。


今まで我慢してた分が一気に溢れだした。



泣き終わって皆を見ると皆目が真っ赤で
私は思わず笑う。