きっと、かみねぇも今まで辛かったはずだって分かってる

この泣き声がそうだって言ってるし、
勿論かみねぇのせいじゃないって知ってる。




でも、


私の心には届かない。

響かない。


眠い・・・・。



私は大きく欠伸してかみねぇに振り返る


笑ってかみねぇと葵を見た



「ごめんね。

ありがとう、ちょっと一人にさせて?」




もう、いいかげんにして。







葵は私の心を読み取ったのか

寂しそうな顔をして、かみねぇっと病室を出て行った。



頭がパンクしそう。



はぁ、もう認めなきゃいけないのか



今までずっと隠してた本音


奥深くに沈めた気持ち




葵に会えた



もう、それだけでいいや。



私は病室の窓を開いて深呼吸した。




「栞ちゃん・・・・。」





足を上げて空を見上げる。