狼少女と王子様


~茜side~


ピンポーンッ



鳴り響くチャイムと蝉の声




「うっさいっ。」




何十回と続く音にさすがにウンザリして

私は玄関を開けた。




そこには渓と海、水城くんが
当然のように立っていて




最高潮に機嫌が悪い私は三人を思いっきり睨みつける。






「なんのよう?

さっさと帰って、近所迷惑。
安眠妨害。

それとも、それが目的?」




今回は話しくらいは聞こうと思う。


私、優しい~。




だって、また登られちゃたまんないもん。




「茜、葵ちゃん探すの手伝わせてくれ。」



私は涙を堪えて、俯く。



私が何年探してると思ってるの?


それを、あんた達が数日で見つけられるとでも?



ふざけないでよ!



どんな思いで私が今までやってきたと思ってるの。




「帰って。」


堪えすぎて声が震えた。