狼少女と王子様

~葵side~


はぁはぁっ


私は全力で家に向かう



最上という表札が目に入り

玄関へ飛び込む



ガチャ


ただいまも言わず自分の部屋に籠もり



私は遊園地で会った人を思いだす



「どうしよう。
会えちゃった。


私上手く演じれたかな?


やっと見つけてくれたのにごめんね。


“お姉ちゃん”」


私はベッドに顔を埋めて声を殺しながら泣いた


事実を教えられない苦しさに胸がズキンっと痛む