狼少女と王子様

涙目になりながら水城くんを見つめると


水城くんは怒ったように私を見つめ返してくる




「僕の幸せは茜ちゃんが決めるものじゃないよ。」



その言葉と共に



ぽすんっ




私は水城くんに押し倒された



「ちょっ。」



目の前には水城くん

背中にはソファーの柔らかい感触




そっと水城くんの手が頬に触れる



私は思わずびくんっと体を強ばらせた



水城くんが触れた頬が熱い



「茜。」



「んっ!」



優しく触れる唇




私はいろんな気持ちが混ざって

無意識に涙を流していた




水城くんはそんな姿を見たのかそっと唇を放し

親指で涙を拭き取る





ちょっと気まずそうに見つめる私に




やっぱりまだ水城くんは真剣な目をしていて



私はまた泣きそうになる