「これ、今日のまとめです。」

「ありがとう。目通しとくね。」



私が微笑むと柊君は顔を真っ赤にして

何か言いたげそうにしていた



柊君風邪でも引いてるのかな?

すごい顔が火照ってる



「あの、会・・・」

「イヤーーーーー!!」



柊君の言葉を遮る悲鳴。



聞き覚えのある声に

体が勝手に動き出していた



「ごめん、柊君。これ持ってて。」


柊君にプリントを押し付けるように渡す


「えっ!?ちょっと会長~?」



声が聞こえた気がしたけど

今はそれどころじゃない




猛ダッシュで教室に行くと


伊純が震えて泣く茜に

椅子を振り下ろそうとしていた



「ストップ!!」

「なにやってるの!?」



茜の傍まで近寄り伊純に問いかける




「何って見れば分かるでしょ。」



伊純渓とは微妙に違う声に目を開く