◆◆◆◆◆◆
「ねぇ、モデルやらない?」
「はっ?」
私の前に現れた訳の分からない女の子
小さくてふわふわしてて明るい馬鹿っぽい子
その子の名前は
「私、朱里。畑朱里。
よろしくね茜ちゃん。」
「気安く名前呼ぶな!」
私は教室内に響く声で叫び睨んだ
周りの皆は怯えて教室から出て行く
だけど、朱里は一瞬驚いた顔して
にこりと笑った
「じゃあ、赤ちゃん。
あだ名、可愛いでしょ?」
その笑顔に
私はカチンと頭にきて
言ってやった
「黙れ、働きアリが。」
見下したつもりだった
だけど、朱里は私の手を握って
目をキラキラさせた
「ありがとう、赤ちゃん。
最高の誉め言葉だよ!」
頭が可笑しいと思った
思わず眉間にシワがよっていく
私は手を無理やり払いのけた
朱里はそれでも笑っていた