朝になってカーテンをあけ、空をみると



晴天、快晴



そんな言葉が似合う雲が
ない空が広がっていた


遊園地日和


あの時もこんな感じだったかな?


よく覚えてないや




私は急いで準備をして家をでた



遊園地につくと色んな人が行き交っている



まだ開園時間にもなっていないのに
チケット売り場に行列ができていた




私は携帯をいじって時間をつぶす



私の隣にいた人から視線を感じる





携帯から目を離し視線が感じる方を向くと


私と同じぐらいの背丈の男が
目をキラキラさせてこっちを見ていた





あまりに見てくるので
声をかけずにはいられなかった



「あの、私に何か?」


「ああ。君モデルに興味ない?」



はぁ?

モデル勧誘?



私は思いっきり顔をしかめた



これが不振に思ってるという風に見えたのか



男は名刺を私にだした





受け取る気はなかったが
名刺の会社名を見て
思わず名刺を分捕っていた



「畑朱里(はたあかり)」


「おや、社長の娘を知ってるんですか。」



男はびっくりしたように目を開いていた



私はあいつが大嫌い


怒りで名刺がくしゃくしゃになる



「おっさん、朱里に伝えて
何時までもお前の思い通りにいくと思うなよって。」




私はそれだけ言って人混みに紛れ込んだ



チケット売り場前の行列で待っている間




あいつとの事を思い出していた








あれは私がまだ小学生の時