教室がざわめく
もう直ぐ梅雨がくるのに
クラスは球技大会の事で盛り上がっていた
今年は
一年 バスケ
二年 バレー
三年 サッカー
らしい
会長に直接聞けば良いのに
男共は馬鹿だから何をするのかで
盛り上がっている
「馬鹿らしい。」
思わず口からでた言葉を
聞いたのか
心配そうな顔で水城くんが覗いてきた
だからその顔が
私は気にくわないんだって
外の方に視線を向けると
水城くんの手が私にのびてきた
パシンッ
「触んな。ケガレるよ。」
私の精一杯の優しさ
私が叩いた水城くんの手は
少し赤くなっていたみたい
だけど
そんな事気にもしないで
授業を抜け出した