『ヤベッ!!遅刻する!!!!』

腕時計を見て焦る真吾。朝の2、3分ってかなり重要だよね!!


な~んて思っても…
私からはしないもんっ。


『倖知ぃ~』

そんな子犬みたいな瞳で見ないでよ…。。



私よりも、うんと背が高くて大人顔の真吾が
こんな子供っぽくなっちゃうのは、私の前だからだよね??
そうだよね??




真吾は結婚式以来、今まで以上に本当に心の全てを捧げてくれてる。

きっと、私に対しての謝罪の気持ちが消えてないから。


でもね、私は彩に言われた言葉がこれからの私たちの明るい未来の希望だと思ってるんだよ。


“ごめんなさい。しか言えなかったなら、産まれてくる子供と三人の家族の未来の中で、これから笑った姿を見てもらえばいい。”



きっと、私たちの未来への希望はお腹の赤ちゃん。


きっと、一緒に笑ってくれるよね。


私は、その未来が希望なんだ…。





真吾??だからね、過去じゃなくて、未来を見よう。
こうやって、私に笑顔をくれるじゃない。私が真吾に笑顔をあげるから…。



だから、私たちはきっと大丈夫。。