だって、こうして真吾を責め続けるのは違うのかもしれない。 由樹との過去がきっかけになった私の別れの決意を真吾に訴え続けるのは違うのかもしれない…。 過去はあくまでも過去なのだ…と、 割りきれ、全てを受け入れ、平然と今まだ手を伸ばせば届くかもしれない目の前にある幸せだけに浸れたら なんて幸せな事だろう。 現実には出来もしない理想論ばかりを抱えあげ、醜い現実を知る。 私は…… 醜い。