沈黙に耐えきれなくなったのは今度は私の方。
『ねぇ、真吾?私の事好き?』
『好きに決まってんだろ!!』
真吾はソファーに座る私の前に膝立ちし、私と目線の位置をあわせて真剣な力強い瞳で私を見つめる。
あ……
いつもの瞳…。
けど…いつもと私の心は違う…。
この瞳を前にしても心は揺るがない。
『じゃあ…私と別れて?私の事を想ってくれてるなら、私と別れて?』
真吾の瞳からもう逃げない。
真吾の瞳を真っ直ぐ見つめ、意思を伝える。
私の決別の意思は、迷いも戸惑いもなかった。
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