みっともないくらい…って真吾は言ったけど、本当にみっともないのは
いつまでも過去に縛られる私の方だよ…。



『……由樹から聞いた事もホントだからな。倖知が離れたいって言っても離してなんかやらん』


まだ体の熱い真吾。


『あ…そう』

『そっけねぇ~』

『ゴメン』




ほら、また幸せだと想っちゃうじゃない。






――…今まで知り合った女の中でダントツ1番に、ワガママで、無駄に泣き虫で、変に強がりで、本当に可愛げのない超めんどくさいヤツだけど ……



すぐ怒ってすぐ泣くくせに、

周りを幸せにしちゃうくらい元気にすぐ笑うんだ。



そんな倖知が今まで知り合った女の中で1番離したくないって思う。誰よりも。



俺、自分自身で不思議なくらいアイツと一緒にいると独占欲の塊になるんだ…―――






由樹が教えてくれた真吾が私を好きになった理由…。




独占欲。


聞いた時、最初は信じられなかった。