『なんで私だけが…とか、こんなはずじゃなかったのに…とかあるよね』


“なんで…”
“はず…”


なんて、言い訳にしか過ぎないんだ。




けど、言い訳もせずに全てと向き合って生きてゆける程、人は強くなんてない。



自分が遠回りした分のモノを背負うのも自分自身で。



逃げ切れない事なんて、本当は逃げてる本人が一番分かってるんだ…。




あとは…

自分の足で立ち上がるタイミングを、

前を向くタイミングを、


自分自身で決めればいい。




立てないなら立たない。




立ったフリをして、いつか本当に立っているのなら…



静かにそれを待つ。




きっと、立てた時に
立ち上がる時支えてくれていた手を、気づけるんだ。




『毅クン…じゃないの??』



由樹は、 『でも…』とポツリと呟いた。



私と真吾の関係をボロボロにさせておいて自分は甘えて幸せになどなれない…



そう毅に言った事をまだ引きずってるんだ??