ピンポーン…


『ハイ…』

『倖知ですけど…』

『えっ…』

『いきなり、ごめんなさい。今いいですか??』

『あ、ハイ』



翌週の週末。

私が会いに行った人は…


私がどうしてももう一度会いたかった人…。


ドアベルを鳴らしたのが、私だということに驚いた顔をして玄関を開けてくれたのは…


由樹。





自分勝手なのは分かってる…。


もしかしたら、由樹は私の顔なんて二度と見たくないのかもしれない。


実際、私だって最近まで由樹など顔も見たくないって思ってたんだから…。




自分が、真吾と仲直りしたから会いにきた…


この自分勝手な行動に言い訳などしない。


“じゃあ、代わりに死んで??”


私の元へ謝罪にきた由樹へ私が吐いた罵倒。



由樹の所へくる前に、私は真吾に頼んで毅に電話をした。



もちろん、毅も私からの電話にすごく驚いていた。



だんだん話ていくうちに、打ち解けてくれ、由樹との関係を聞いた。



私の所へ来た時、毅は由樹と付き合うと言っていた。




けれど、
私の家からの帰り道、由樹は毅に別れを告げたのだという。