未来が見れなかったから…
夢が見れなかったから…



私は真吾と一緒にいられない…と思っていた。



けど、違う。



失った夢も、未来も、私の勝手な妄想にしか過ぎない。





自分で自分を信じてあげなきゃ、誰が信じてくれるというのだろう…


自分で自分を愛してあげなきゃ、誰が愛してくれるというのだろう…




私の未来は…きっと目の前にある。

私の夢は…きっと目の前にある。





『…止まった』

ティッシュを片付けている真吾の胸に飛び込む。



『私…』



夢や未来なんて明確に言える程の事はないけれど…


あなたと、明日も明後日も笑って一緒にいたい…



それだけじゃ…



ダメかなぁ??



おじいちゃんとおばあちゃんになるまで、そう一緒にいれたら……。




だから、あなたがいなくちゃ、ダメなんだ…。




なのに、うまく言葉にならない。


言葉に出すのが怖い……。




『二度と離してやらん』




抱き締められると、私の顔は真吾の肩にある。



ココは私の場所!?



優しい温もりのある場所……





もう少し…

甘えさせてください…