今日もまた、意味の無い喧嘩に明け暮れていた独りの男…いや、少女がいた。

彼女は全国でも最強と言われている族の総長だ。
…いや、総長だった。

ある事件がきっかけで彼女は総長を辞めた。

そして総長として守るものが無くなった今、彼女は行き場のない怒りを拳に秘め毎日のように無差別に人を殴り倒していた。