テーブルにある新聞や雑誌を片付け、アロマキャンドルを点け、買って来たワインを置くと、隆斗がワイングラスを二つ、持って来た。

シチューやパンも持って来て、準備完了。

私はワイングラスを隆斗に向け、ワインを注いで貰う。



「誕生日だから、一杯は付き合って貰わないとな」



「…苦そう…;;」



私は匂いをクンクンと嗅ぎながら呟いた。

乾杯をし、ワインを一口。



「……ん!これ、呑みやすいかも知れない!」



隆斗の肩に頭を寄せながら言うと、「酒屋の店員さんに、選んで貰った」と返して来た。