体育館へ着くと、一部の生徒、本当に一部の生徒だけが騒がしい。
校則で過度の染髪はダメだと書かれてるのに、無視してる子たちだ。
私も地毛の金髪を黒くしたのに、何とも羨ましい。
予備に持ってた眼鏡を掛けて、生徒たちを見てると、何ともイライラ。
私や隆斗たちよりも騒がしい生徒だ。
…私が受け持ちになったらシバく!!
私は眠たい目を擦りながら、始業式に耐えた。
教頭に名前を呼ばれて舞台に上がると、騒がしい生徒を睨み付けた。
「んん゛…」
隆斗のわざとらしい咳払いに気付き、私はピクピクけど、口角を上げた。