夜、処分の為に出歩けなくなった私は、隆斗のマンションで料理が出来るのを待って居た。

今日は私の誕生日だからって、隆斗が作ってくれる事になった。

ソファーに座り、ニュースを見てるけど、隆斗が気になって落ち着かない。

でも、部屋に充満するシチューのミルクの香りに、私はお腹がギュルギュルと鳴る。



「そう言えば、隆斗の料理って、初めて食べる!」



「…“初手料理記念日”とか言わないよな?」



…何でわかったの?;;

私は隆斗を見て固まる。

隆斗は「わかりやす(笑)」と言いながら、バターロールパンを温めてる。