犯人なんて――決まってる。



「倉敷…粟田――ッ!!」



私はチャイムを背中で聞きながら、2人の前に立ち、バンッとデスクを叩いた。



「………待たんかい」



逃げようする2人。

私は襟首を掴み、床へと投げた。



「「キャ――ッ!!」」



「私のプレゼント…良くもめちゃくちゃにしてくれたな?」



2人の悲鳴なんてキモいだけ。

耳障り―――。



「クビにされたいようで、私としては大歓迎なん…」



「――何をしてるんだ、姫菜!」



しかし、こんな時に限って、父親に邪魔された。