【完】祝・高校教師〜彼氏を追い掛けました㊤〜

春なのに、暑くないのに、どうしてだろうか。

…ま、私には関係ないけど。



「では、小嶋先生の受け持ちは3Fとします」



「“3F”――ッ!!?」



「新任ではありますが、校長先生の指示ですから」



淡々と話す教頭。

隆斗が驚いたように声を出してたけど、教頭は“何か問題でも?”と言うような顔をしてる。



「隣の3Eは梅田先生のクラスですから、何かあったら頼って下さい。男が良い時もありますから」



「はあ…」



私は意味もわからないまま返事を返した。

教頭は「とんだ失態をした」と、更衣室へと消えて行く。

私は校長に連れられて、体育館へと向かった。