翌日、私は自宅からマイカーで、小五郎さんに用意して貰ったデニムとパーカーで出勤。

初めて私のこんな姿を見た隆斗は驚いてたけど、「先生っぽい」と笑った。

隆斗も普段は緩いシャツにジャージらしい。

私も生意気に「隆斗もね」なんて返しながら、教室へと向かった。

いつになく、騒がしい教室。

言い合いをしてるようだ。



「お前、1人で大丈夫か?」



「うん。でも、10分して静まらなかったら来てね」



私は隆斗にピースをして、教室へと入った。

私の姿を見れば、静まる。

男子が雄志を取り囲みながら、私を睨んでる。