【完】祝・高校教師〜彼氏を追い掛けました㊤〜

メインはピンクのミニ薔薇。

私は薔薇を中心になるべく寄せ、白い脇役の花で茎を隠した。

赤い薔薇を白い花に華を添えるように刺し、余分な花は入れなかった。



「シンプルだけど、これでどう?
百合とかは合わないから抜いた」



「さっきより良い。隆斗君はどうだ?」



「俺は好きですよ。この感じ」



私は「良かった」と言い、父親に百合を渡して、教室に行く為に急いで片付けた。



「これから式の時は頼む」



「うん。倉敷先生、服のセンスは良いのに、チョイスが悪いよ」



私は少しだけ手直しして、体育館を出た。