新生先生たちに冷やかされて、私は顔を赤くする。



「だって、彼女は居ないって…」



引き下がらない倉敷先生。



「彼女は居ませんが、婚約者は居ますから。ここに」



きゅんきゅーんっ!!

私の胸が、これでもかと弾む。

「俺はお前と居たい」と言ったのは、プロポーズだったのでしょうか…?

…私、鈍い!

鈍すぎる!!

こんな大胆に“婚約者”と言われたら、私…死ねる!

…死にたくないけどね。(笑)



「いやー、羨ましいね」



校長は状況を飲み込んでいないような、呑気な発言。