【完】祝・高校教師〜彼氏を追い掛けました㊤〜

身の危険を感じて、私たち3人は、身を寄せ合ったまま、中池から離れた。

みんなも離れると、隆斗が現れて、中池の首根っこを掴んだ。



「何を叫んでる」



「せんじぇ゛ー!!(泣)」



…まだ泣くのっ!?;;



「煩い。生徒指導室で話を訊いてやるから泣くな。さもないと殴る」



「――泣き止んだから、止めて下さい!」



「ん。行くぞ」



何事もなかったかのように、教室を出て行く2人に、脱力しながら、私たち3人は離れた。



「何だったの…さっきまでの数分は…」



「本当に。姫菜のせいで、腹に痣が出来そう」



「…すいません…」



…クソ雄志…。

人を怪力扱いしてんじゃねぇよ!