4人と別れ、職員室に戻った。 ーーバンッ そこに、顔を赤らめた粟田先生も戻って来た。 「ちょっと、静かに閉めなさい」 「すいません…」 教頭に注意され、更衣室に走る粟田先生を見て、私は「ははーんっ」と、ある事を思い出した。 「何だ、“ははーん”て」 私を怪しい人を見るような目を向けて来る隆斗。 私は隆斗のパソコンに手を伸ばして、“中池が、粟田先生を好きらしい”と入力。 「マジか」 「うん。真優たちから聞いた」 あれは間違いない。 中池と何かあった。