「言ったよな。姫菜に手出ししたら、海に沈めてやるって」



「そんな…胸を触った位でオーバーな(笑)」



「――絞め殺すぞ」



「はい…すいませんでした…」



隆斗の怒りのバロメーターは、壊れたように最高値を上回ってるようだ。

舜が私にしがみ付き、「止めて;;」と言ってる。

申し訳ないけど、止めれない。

だって。

カッコいいんだもん。

愛がビュンビュン飛んで来るんだもん。

…うふふっ。(笑)



「お前は大人しく、授業を受けろ」



「はい…っ」



私は不謹慎にも、ニヤけそうな頬を出席簿で隠し、隆斗の腕を引っ張り、教室を出た。