車まで走れば良い話なのに、私は隆斗の携帯を握り締めてパニック。

ギャーギャー叫ぶ私に、ドン引きするカップルにも気付かずに居ると、「居ると思った」と、私のアイドル、守優君のお父さんの声がした。

動きを止め、振り返るとやっぱり、守優君のお父さん。

隣には、「さすが北斗!」と、目がハートマークのお母さんも。

私はペコペコと頭を下げ、気絶してる事。

その経緯を話した。



「大丈夫だろ。逃げた罰だ」



「可愛いのに、強いのね!」



「…あはは;;(笑)」



可愛くないし。

強くもないと、思いたい;;