【完】祝・高校教師〜彼氏を追い掛けました㊤〜

「あ゛ー…道がわからないー;;」



5m進んだだけで停車して、学校までの道をカーナビで検索。

…よし、オッケー!

隆斗、待っててね!

すぐ行くからね!!

私は高架下をアクセル全開で突き抜けながら、雄志に返事を返した。

出張なんか捨てた。

隆斗に何かあったら困るもの。

ーーキキィー…ッ

40分の道のりを、20分で来た。

校門の前に車を停め、校内に走る。

隆斗と睨み合う男。

…誰か知らないけどさぁ。



「私の留守中に、隆斗に近付くんじゃねぇ゛――ッ!!」



ーードカッ



「…ひ、姫菜…?;;」



私は男に強烈な飛び蹴りをお見舞いした。