ーーブーッブーッ

項垂れたまま、携帯の電源を入れる。

その瞬間、タイミング良くメールが着た。



「“梅田が切れそう”…“止めに恋”…はて?雄志は何が言いたい?」



…キレソウ?

止めにコイ?

ヤバぁぁ゛いっ!!

私は鞄に荷物を詰め込み、講義室を飛び出した。

…止めなきゃ!!

何があったかわからないけど、隆斗がキレて暴れたら、大変だよ。

私はクビになっても良いけど、隆斗には教師を続けて欲しい。

久々のマイカーは、隆斗の車と勝手が違う為、自分の車ながら、焦りながら、サイドブレーキを下げる。