【完】祝・高校教師〜彼氏を追い掛けました㊤〜

そして、山地さんの腕を引っ張り、教室から追い出した。



「私たち、あんたの護衛じゃないから。確かに一度、雄志と助けたけど、大切な担任を困らされても困る。山地さんには、頼れる担任が居るじゃん。自分でも強さを持つべきだと思うよ」



「……」



「でも…それでもイジメが収まらなかった、私たちこのクラスに迎えるから」



「それで良い?」と振り返ったさゆに、雄志は「賛成」と、親指を立てた。

私も頷き、隆斗を見る。



「俺は…教師として、姫菜の熱さを見習わないとな」



「私は、隆斗の生徒になりたいけどなーっ」



隆斗の腕を引っ張り、廊下に連れて行く。

私から解放された隆斗は、山地さんと、教室に入って行った。