翌日、寝不足で閉じそうな目を必死に開いて、5時間目まで耐えた。

でも、今朝になり、私と隆斗の話を聞いてたらしい1年の平原ーヒラハラー先生と灰田ーハイダー先生も、「一緒にお願いします」と言われて、私は緊張で目が覚めてしまった。

人数が多く、教室には入らない為、特別活動室という、多目的の部屋を開けて貰い、私は隆斗と向かった。

黒板の前には、既に生徒たちが勢揃い。

各クラスで別れて座っててくれて、出席はすぐに取れた。

平原先生が、“特別授業 テーマ【イジメ】”と、わざわざご丁寧に書いてくれる。

私が全体を見渡すと、山地さんをイジメてた5人は他人事みたいな顔をしていた。