職員室に戻り、隆斗と帰ろうとする。

しかし、隆斗の姿が見当たらない。

生徒会の顧問の手伝いがあって、部活の顧問はしてないし、今日は委員会の活動もない。

…何で?

私は職員室をまた出て、隆斗のクラスに足を運んだ。



「まだ別れないのかよ!」



「てめぇわかってんの?あいつのクラスのヤツと付き合うとか、裏切りなんだよ」



「でも、姫菜先生は優し――キャッ!!;;」



…山地さん…?

私は入り口の小窓から中を覗いて、愕然とした。

隆斗のクラスで優秀で人気の女3人が、山地さんを囲んでいた。