「……?…どこ……」 目を開けると、白いカーテンに囲われた場所に寝ていた。 「…はっ!!【KING】!!」 ベッドから飛び起き、私はカーテンを力任せに開き、この場を出ようとした。 「起きたのか?」 「雄志…さゆも」 けど、目の前に2人が現れ、もう【KING】がない事を思い出した。 何があったのか、徐々に甦って来た刹那、体がふわっと浮いた感覚になり、後ろに倒れそうになった。 「危な…っ」 雄志が私の腕を引っ張り、倒れなかったものの、私は座り込んだ。