私は慌てて雄志に近付いた。



「大丈夫?;;」



「――ふざけんな姫菜ぁ゛!!」



…若い;;

雄志は痛がる素振りもなくたちあがり、私の首に腕を回した。



「折られたいか?」



「いえ」



「折られたいんだな?」



「……」



…ざけんなよ?

私はついに、【紅姫】のスイッチを入れてしまった。

髪が舞い上がり、項がお披露目される。



「雄志、離れな!姫菜が本気でキレた!!;;」



「はっ!?;;」



雄志が私から離れた瞬間、オッドアイを隠す為のカラコンが外れた。