もがく私と、ぶちギレ隆斗が離されたのは10分後。

しかも校庭に連れ出された。

自習時間で、次の時間が隆斗の授業の数学とあり、雄志はクラス全員を連れて来た。

…何が始まるんだぁ!!



「さ、バトれば?」



向かい合って立つ私と隆斗に、志乃はニヤニヤとした表情で言って来る。

…窓からみんなが見てますけど;;



「あら?不満があるんじゃなくて?(笑)」



「…大阪のオバサンは大阪に帰れよ」



やる気に満ち溢れた志乃を隆斗が睨む。

すると志乃は、ピキッと音が起ったかのように、表情を変えた。