ーーバン…ッ



「うるせぇぞ姫菜――ッ!!」



そこに、怒り顔の隆斗が現れ、私たちは固まった。

これはかなりキレてる。

さゆが私の眼鏡を外して、「代わりに謝って?」と言う。

私は頭に手を当て、「ごめんね?」と言った後、舌を出して笑った。



「いや…俺こそ悪かった…」



隆斗は瞬きをやたら繰り返しながら、私から目を逸らして帰って行く。

私は返された眼鏡を掛け直して、「静かに罰ゲームをしましょう」と、対戦相手の雄志を、教卓の前に立たせた。



「罪作りな女だな」



…私、何もしてなくない?