『姫菜は、どうして自分を犠牲にするような考えしかしないんだ』



「手遅れにしたくないの。守りたい…誰にも怪我させたくない。隆斗を、危険な目には遇わせれないから…」



隆斗が怪我するだけでも嫌。

隆斗に何かあったら…。



「お願い…」



私は何があって良い。

だから。

…だから。



『わかった。わかったから、泣くな?姫菜が泣くと、隆斗の怒った顔が浮かぶ(笑)』



慎君は、笑いながら、『頑固者』と付け足した。

あれが彰宏じゃなくても、守るからね。

平和を戻すからね、みんな。