私は夜中、隆斗が眠ってるのを確認して、慎君に電話を繋けた。

電話番号は、隆斗の携帯から盗み見てしまった。

最低だとわかってる。


けど――…。



『もしもし』



…声、怖いんだけど;;



「ひ、姫菜だけど;;」



『おー、姫菜!番号、知らなかったから悪い!』



「ううん。それより…隆斗に内緒にして欲しいんだけど、沼田彰宏の所在を調べてくれない?」



『…は?』



「お願いします」



慎君は、元カノを殺した一味のヤツを探る事に、嫌そうな反応を示した。

でも、私は夜の出来事を話した。

背格好が似てて、気になるんだ。