雄志は立ち上がり、私たちを睨んで来た。



「何度、電話したと思ってんだよ…」



「止めなよ、雄志」



「何でだよ！姫菜に助けを求めたんだぞ！？」



雄志はカッターシャツの裾を捲った。

お腹にはまた包帯がグルグル巻きで、私は刺されたんだとわかった。



「商店街でやられたか？」



隆斗が問い掛けると、雄志の腕を掴んでるさゆが代わりに頷いた。

…だから、雄志の姿を…。



「ごめん…出れなくて」



「私たち。必ず仇（かたき）取るから…」



どこのどいつか知らないけど。

近いうちに、必ず仇は打つ。