唇を尖らせて拗ねる私に、雄志が「茶」と言う。



「自分でやれば?」



ここの勝手はわかってるでしょ。

私、知らない。

生徒にあしらわれるなんて、悲しいんだからね。

…ふんっ。



「武井君…」



「ん?」



「私…夢があったの…」



「獣医だろ?」



「え…?何で、知ってるの…?」



「北海道に行きたい事も全て、頼子のお袋さんから聞いた。同棲の許可も貰ってある」



…ん?

なんですとッ!?

私は山地さんに負けない位、目を見開いた。



「篤…進路」



「北海道に、同じ名前のE大があるって知ってた?」



…知らない…;;

知らなかったです;;