缶を上手くキャッチした志乃は、近くの椅子に腰を掛け、目の前に座った私を見た。
「私、ずっと気にしてた。雄志は組を継ぎたかったんじゃないかって」
「それは…雄志に目標がなくて、おじさんに言われた事を、全うしようとしてたんでしょ」
「…だろうね。“言う事がすぐ変わる”って、父親と喧嘩してた時に言ってた」
志乃のお姉ちゃんらしい姿が、微笑ましく見えた。
初めて見た気がする。
「志乃…雄志が弟で良かったね」
「うん。最近になってそう思ったよ(笑)」
志乃の表情は明るくて。
もう過去を完璧に乗り越えているように見えた。
「私、ずっと気にしてた。雄志は組を継ぎたかったんじゃないかって」
「それは…雄志に目標がなくて、おじさんに言われた事を、全うしようとしてたんでしょ」
「…だろうね。“言う事がすぐ変わる”って、父親と喧嘩してた時に言ってた」
志乃のお姉ちゃんらしい姿が、微笑ましく見えた。
初めて見た気がする。
「志乃…雄志が弟で良かったね」
「うん。最近になってそう思ったよ(笑)」
志乃の表情は明るくて。
もう過去を完璧に乗り越えているように見えた。

