【完】祝・高校教師〜彼氏を追い掛けました㊤〜

3流大学も受かるかわからない雄志が、2流大学を受験。

考えてもなかった。



「あんたはね、自分であれこれ考えて周りを見ないから、さゆを泣かせるのよ!!」



「今回は話しただろ!!」



「“今回は”でしょうが!!」



…そんな事はどうでも良い。

私はいつ殴り合いを始めるのかわからない雄志の腕を引っ張り、抱き締めた。



「偉い!目標を高く持つ事は素敵だよ!」



「お前…そいつは2流大学を受けるんだぞ」



「それでも良いの!」



…全く。

隆斗は本当に教師なの?

褒めないでどうするの。

喜んで、応援してあげなきゃダメだよ。