「真っ昼間から男だけとか、嘘だろ」



「え…?」



「野郎だけなら、夜からだろ。夜だと酒も進むし。
昼だと子持ちは来やすいから、女もいると思うけど」



そう言って、シャーペンを指で回してる雄志。



「…未成年が何を偉そうに」



なんて言いながらも、“確かに”と思う自分を見付けた。

…あり得ないよね?

私は携帯を持ちながら、教室を出た。

生温い風が通り抜ける階段の踊り場で携帯を開き、履歴から隆斗の番号を出す。

ーープルルル…

安心するには、これしかないんだよ。

疑ってるんじゃない。

不安なんだよ。