【完】祝・高校教師〜彼氏を追い掛けました㊤〜

自己紹介タイムを設けたかったけど、早く帰りたそうな生徒たち。

私は新しい教科書を持ち帰るように指示をし、「じゃあ、今日は特別。もう帰りなさい。ただ、他のクラスはまだHRしてるから静かにね」と、注意を促して帰した。

静まった教室で、1人、みんなが置いて帰った木刀や金属バットを“没収したる!”と纏めてると、教室のドアが開いた。

私は膝に付いた埃を払いながら立ち上がると、安西さんが居た。



「どうしたの?」



私は“武器を片してた事を突っ込まれるだろうな”と思いながら声を掛けた。

しかし、安西さんは「相談ある」と言う。