【完】祝・高校教師〜彼氏を追い掛けました㊤〜

私は彼氏の梅田隆斗に会えると思えたら嬉しくて、カラコンの事を忘れてた。

仕事が忙しかった隆斗と会ったのは1ヶ月前。

私が大学を卒業した日だった。

袴でプリクラを撮って、我が家で食事を振る舞った時が最後。

私は携帯の待ち受けの、隆斗の横顔にキスをして、学校までの道程を、ヒールでも構わず走った。

早く会いたい。

私は隆斗がとっっっても大好き。

隆斗の事を、こんなに愛しくなったのは、過去が原因。

あの事がなければ、隆斗はきっと、私の隣には居なかったと思う。

―――ドキドキしながら校門を潜った私は、手のひらに“人”を3回書いて飲み込んだ。