【完】祝・高校教師〜彼氏を追い掛けました㊤〜

…あり得ない…(泣)

私は涙を流しながら、諦め、足を進めた。

暗幕で仕切られた道順を、並ぶ蝋燭を頼りに足を進める。

ーーピチャ…ッ



「キャーッ!!!!;;」



首筋に冷たい何かが触れた。

私はこれでもか叫び、お化けを無視して、出口へと突っ走った。

ーーバンッ



「―――ぶっ!!;;」



やっと飛び出した私は、何か大きなモノに激突。

倒れると思った私。



「会いたかった…」



でも、ぶつかったのは人。

オマケに、私の愛する人。



「隆斗………隆斗…だぁ…っ…………!!」



私は隆斗に抱き着き、軽くピョンピョンと跳ねながら、涙を溢した。