拘置所の中、私はただ、格子の付いた小窓から空を見て、毎日を過ごしてた。

寝ても覚めても、隆斗も生徒も居ない。

【KING】のヤツらを殺った事が正しかったのか間違いだったのか、わからなくもなった。

弁護士しか面会を許されてない中、志乃が裏の手を使って会いに来た。



「私がここから出すよ」



私は「うん…」と返す。

今、ここから出たとしても、私はどう生きて行くかわからない。



「あんたは間違ってない。
うん。待ってなさい」



「……はえ?志乃っ??;;」



志乃はガッツポーズしながら、面会室を出た。